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Writers プロフィール

池田敏
アメリカTV・映画ライター。映画誌・TV誌に寄稿し、「これが面白い! 海外テレビドラマ ベスト・テン2011-2012」(キネマ旬報社)で監修・企画協力をつとめた。


2月7日(木)S4#2「リハビリ万歳!」“Disneyland Sucks”

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【STORY】
リハビリ開始から5日目まで施設の相部屋のベッドで、もがき続けるジャッキー。ふと近くを見ると、同室の老女ドリスが自分の荷物をあさっている。ジャッキーに気づいたドリスはジャッキーの右足の親指をフォークで軽く刺し、意味ありげにニヤリと笑う。
施設の一室、輪になって座り、身の上話をする患者たち。高価なピエロの話をするのはこれが6度目のトリッシュ、プロ野球選手のウェイン、髪を緑色に染めた17歳の少年チャーリー、そしてドリス、ジャッキー。ドリスはカウンセラーのローラに、自分の荷物をジャッキーが盗んだと言い、その変人ぶりにいらっとするジャッキー。そんなジャッキーは一同に対し、「私はナース、それだけ」としか言わないが、ローラに促され、「尿で足を滑らせて腰を売って以来、鎮痛剤がやめられくなった」と、自己紹介させられる。
オールセインツでは、アカライタスがナース服で出勤。彼女をファーストネームのグロリアで呼んだソーは睨まれ、アカライタスさんと訂正する。屋上でクルスはオハラとクーパーに、これからは身近な病院のイメージではなく、業務を拡張して医療センターにしたいとビジネス構想を語る。まずヘリポートを作ろうというクルスに、同意するクーパー。オハラは急に、自分の妊娠を2人だけに明かす。院内では新しい親会社、クアンタム・ベイの管理が厳しいため、ナースたちはグチる。しかもクルスはオハラのオフィスは自分が使い、オハラはアカライタスと同じオフィスを使えという。とはいえ、産科医としてオハラを気づかうような素振りも見せる。
ジャッキーはローラから、家族などとの面会はあと1週間禁止だといわれる。物置部屋でジャッキーはチャーリーと出くわす。17歳なのに4度目のリハビリだというチャーリーに、ジャッキーは実は腰痛はウソで、自分がクスリに手を出したのは、33歳の時に出産したグレースが2年間も泣きやまなかったからだと真実を明かす。チャーリーが隠していた携帯電話を使い、ジャッキーはオハラに電話をかけ、「グレースに会いたい」と頼む。
ジャッキーは病院の受付の女性に適当なことを言って席からどかせると、聴診器を首にかけてそこに座る。オハラが連れてきたグレースを抱きしめたジャッキーは、自分はここで当分働くとウソをつく。ジャッキーのそんなルール違反を知ったローラは、荷物をまとめろという。キレたジャッキーは部屋に戻ってそうするが、そこに来たローラは「あなたはナースじゃない。救うべきは自分自身」だといい、退院しなくていいと告げる。
夜、ドリスの様子がおかしくなる。即座に脳卒中だと見抜くジャッキー。救命士たちに運ばれるドリスを見送ったローラは、ジャッキーに「人を救ってうれしいか」と尋ねる。「うれしい」と答えるジャッキー。そしてもう一度つぶやく、「うれしい」。

【今回の診断書】
今回の「ナース・ジャッキー」、かなり充実した内容でした。厳しい態度のカウンセラー、ローラですが、相当ジャッキーの内面に踏み込んできました。そして、ジャッキーが現実から逃避気味であること、また、最後の方では「ジャッキーは他人ばかり救っているが、本当に救うべきは自分自身」と、ジャッキーにとって大切なことを指摘します。これはひょっとしたらジャッキーだけではなく、彼女を応援するファンの中にもそういう人はいやしないか、という番組の作り手たちのメッセージではないかとまで感じました。それと今回はこれまでジャッキーについて意外と明かされていなかったことの数々、誕生日が8月22日であること、33歳でグレースを出産したこと、いま住んでいるのがクイーンズであること、グレースを生んだ頃の苦悩など、新事実がいくつも判明しました。逆にいうと第4シーズンまでよく伏せてこられたなとも思え、「ナース・ジャッキー」が本当にいいドラマだとあらためて感心させられた次第です。
とはいえ、オールセインツ病院は引き続いて大騒ぎに。クアンタム・ベイやクルスにつくかどうか(クーパーは性格からして絶対にクルスに味方しそうですが)、おなじみの顔ぶれが二分しないよう、当分は心配させられるでしょう。もっとも、細かいブラックユーモアは健在で、前回ケヴィンにボコボコにされたエディの顔とか、施設の患者の1人、ウェイン(フェラーリに乗っているということは大物選手)が「エアバッグが見たい」という理由で事故を起こしたとか(どんな理由だ!)、この番組ならではのおかしさです。
さて、放送の最後に流れた次回予告を見ると、ジャッキーはオールセインツに復帰するようですが、エピソード題が「早すぎた復帰」というのが何とも期待させられます。ローラや他にもユニークな患者もいる施設に、ジャッキーが戻るのも意外とありではないかと思ったりして……。いえ、ジャッキーにはよくなってほしいですよ、もちろん。

【最初に流れる歌】
人気のオルタナティブ・アーティスト、ベック。その2006年のアルバム「ザ・インフォメーション」から最初にシングルカットされた「ナウジア(Nausea)」です。

【ドリス役のメアリー・ルイーズ・ウィルソン】
米国の演劇・映画・TVで活躍するベテラン女優。後にTVムービー「グレイ・ガーデンズ 追憶の館」の原作になったオフブロードウェイのミュージカル「グレイ・ガーデンズ」でトニー賞に輝いています。

【ウェイン役のカーメロ・アンソニー】
プロバスケのニューヨーク・ニックスのスター・プレイヤー。豪華なゲスト出演!

【トリッシュ役のマーガレット・コリン】
TV「ゴシップガール」のエレノア・ウォルドーフ(ブレアの母親)役でもおなじみ。今回もお金を持ってそうな役で(笑)。

2013.2. 7|エピソード|コメント(0)トラックバック(0)

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