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Writers プロフィール

池田敏
アメリカTV・映画ライター。映画誌・TV誌に寄稿し、「これが面白い! 海外テレビドラマ ベスト・テン2011-2012」(キネマ旬報社)で監修・企画協力をつとめた。


4月4日(木)S4#10「オハラの出産」“Handle Your Scandal”

10

【STORY】
病院のベッドで寝ていたクルスは目を覚ますと、自分に取り付けられた医療機器を外してベッドから立ち上がる。クルスが倒れていた一晩、ジャッキーがERを仕切り、臨時ナースを雇うなどして混乱を収拾していた。ゾーイ、自分もジャッキーのように仕事をしたいと言い、OKを貰って大喜び。そこへクルスが現れ、皆の目の前でジャッキーを糾弾し、解雇を言い渡す。仲間たち、両手を一緒に叩いてクルスに無言の抗議。組合の代表と弁護士に連絡するようジャッキーにアドバイスするオハラだが、子宮収縮が始まる。ジャッキーはクルスにチャーリーとの約束はどうすると問うが、クルスは子供の頼みなど知ったことではないと反論。ジャッキー、そこが自分とクルスは異なると言い放つ。
ジャッキー、まっすぐグレースの学校へ。授業中の教室に無理矢理飛び込むと、娘にもうここにいなくていいと言い、連れて帰ることに。喜んだグレースは母親の解雇を知って一瞬ショックを受けるが、すぐに笑顔に戻る。ジャッキーとグレース、そのまま公立学校へ。手続きは順調に進み、グレース、後は自分で出来ると告げてジャッキーを見送る。ジャッキー、集会の会場に立ち寄った後、アカライタスやエディがいるバーに向かう。
病院には、新たな急患が着くが、いよいよオハラはお腹が痛くなって早産を意識。クーパーにバトンタッチするとバーにいるジャッキーに電話し、主治医はバカンスで休暇中だと助けを求める。ジャッキーとエディ、オハラの部屋に行き、服などをかき集める。病院に着いたジャッキー、オハラがいる部屋をめざすが、クルスに見つかってしまう。彼はオハラが出産したらすぐに出て行けと彼女に告げるが、そこにオーバードースで脈拍が止まった急患が。チャーリーだった。クルスは自分でチャーリーに心臓マッサージをするが、反応は無い。涙に暮れるクルスを後にしながらジャッキー、あわててオハラのもとへ。すでにオハラは生まれた赤ちゃんと胸に抱いて微笑んでおり、思わず涙ぐむジャッキー。
屋上では“神”が書いた巨大な絵が完成する。それは、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」の模写だった……。

【今回の診断書】
どうでしたか、「ナース・ジャッキー」第4シーズン。これはあくまで個人的な感想ですが、リハビリに始まったジャッキーの奮闘をどうしても応援せずにいられず、私は4つのシーズンで一番好きかもしれません。ですが、やはり第1~3シーズンの助走があっての飛翔でしょうから、このシーズンだけをひいきにすることは出来ず、やはりこのドラマは今のところ全シーズンが代表作と言えるのではないでしょうか。
まずは今回のエピソードでいうと、ゾーイに成長を感じました。失礼な言い方かもしれませんが、おバカ・キャラで始まった彼女が臨時ナースたちを指導し、クルスのオフィスに単身突入して「いい部下になれと言うならいい上司になれ」と主張するくだりは、なかなか盛り上がりましたよね。でも、彼女がクルスに渡したメモ帳は、どうやら絵の落書きだらけというのが笑ってしまい、コメディリリーフとしても健在なようです。
他、細かいところでは、ジャッキーに送られたキャンドル集会の画像を見たアカライタスが「酸素が近くにあるからやめさせて」といって、まだ病院を忘れられないのかなと思わされたり、オハラやお腹の子の父親をめぐって落ち着きがないクーパーもいい味を出していました。そして解雇された後のジャッキーのスピーディな行動がまた見事で、集会に集まった人たちに「これからバーに行く」と言うあたりのブラックユーモアは彼女らしいし、また、グレースが公立学校の学校のスタッフ(校長?)に、「学校に通わせる義務がある」と告げるあたりも、母子揃って痛快でした。
とはいえ、このドラマのこと、そう簡単にハッピーエンドを迎えていません。まず、ジャッキーと夫ケヴィンの訴訟が気になりますし、アカライタスとエディはこれからどうなるのでしょう。レニーと別れたゾーイのプライベートも、オハラの子育ても気になりますよね。でもご安心を。米国ではちょうどこの4月、14日から第5シーズンの放送がスタート(後述)。インターネットのおかげで、筆者は第5シーズン第1話の予告編を見てしまいましたが、「まだいるの?」という意外なキャラもいれば、新キャラも何人か登場するようで、“ナース・ジャッキー新章”の始まりを感じてニヤニヤしてしまいました。
それでは「ナース・ジャッキー」ブログ第4シーズンは今回まで。ご愛読なさってくださったみなさん、どうもありがとうございました。いつかまたお会いしましょう。

【ウィトルウィウス的人体図】
前エピソードを受け、自称“神”がオールセインツ病院の屋上の床に模写した絵。イタリアのルネサンス期を代表する芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが、古代ローマ時代の建築家ウィトルウィウスの著作をもとに書いた手稿の挿絵。とにかく多彩な考察がされてきた人体図のようで、ここでは詳述しませんが、現在でも医学のシンボルとされることが多いとか。変わり者の自称“神”がこれほど見事なチョイスをしたことにこそ、時にハードな現実を反映する「ナース・ジャッキー」に何か希望があるのではないかと思います。

【チャーリー役のジェイク・カナヴェイル】
実生活でも、チャーリーの父親クルスを演じるボビー・カナヴェイル(WOWOWで海外ドラマを見てきた人なら「サード・ウォッチ」「コールドケース」でもおなじみ)の息子です。ボビーの別れた妻は伝説的映画監督シドニー・ルメット(「十二人の怒れる男」「セルピコ」「狼たちの午後」「評決」など代表作多数)の娘で、つまりジェイクはその孫でもあります。本作は大抜擢だったのですが、今後の活躍にも期待したいですね。

【第5シーズンは?】
「ナース・ジャッキー」を全米放送しているショータイム局でちょうどこの4月、14日から第5シーズンの全米放送がスタート。前述の通り、インターネットで第1話の予告編が見られましたが、あえてここではその内容を語りません。でも、“ナース・ジャッキー新章”の始まり、を予感させられますがどうでしょう。オールセインツ病院が引き続いてにぎやかそうなのには、ひとまず安心ですが。
映画ファン的には、第2話を「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」「ラビット・ホール」のジョン・キャメロン・ミッチェルが監督する予定なのが楽しみです。

2013.4. 4|エピソード|コメント(1)トラックバック(0)

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コメント

最後に流れた曲がとても格好よかったんですが、誰の何という曲かご存知ですか?

投稿: NJ子 | 2013年4月15日 (月) 12時46分

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